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日立の夏の風物、小さな磯のキンニクマンムラソイ参上!! 

ムラソイ画像   

過去ムラソイと3年も同居していた船長のつづり書き、ちょっと読んでみてね。「へえ〜〜〜、ナルホド!」

ムラソイ釣りは難しい?・・・いいえ、はっきり言ってとっても簡単です。カサゴ釣りと全く同じでエサをフワリ、フワリとさせるだけですぐ飛びついてきます。特に面倒な誘い方はありません、初心者でも、子供でも釣れます。ではなぜ難しいと言われるのか・・・それはただひとつ、昔と違って数が減ってしまったから。テレビ等で紹介されることが多くなりメジャーになってきてから、ムラソイ釣りはムズカシイ、ということになっていったわけです。これが真実なのです。


《ムラソイの釣り方》

では実際の釣り方です。まずエサですが、ムラソイはなんでも食らいつきます。イカの短冊、タコの切り身、イワシ、サバの切り身、カツオのハラス、カニ、エビ、鳥のササミ、鳥皮、どじょう等々、とにかく何でも飛びついてくるのです。面白いのではコンビニで買ったおいなりさんの油揚げにも食ってきました。タバコのフィルターでも食いました。船長は面白がっていろいろ試しましたよ。だいたいがコンビニ弁当のおかずでしたが、キンピラゴボウも食べましたし、シイタケも食べました(笑)。とにかく何でも食らいついてくる魚なのです。

船長はムラソイを3年程大きな水槽で飼っていました。30尾程だったでしょうか。毎日エサをやって観察しました(遊んでいたというほうがいいかな・・・)。このムラソイは電気をつけようが暗かろうが音をたてようが、腹がへっていれば必ずエサにとびついてきました。ただひとつ、言えることは、エサの食い方がまるで下手!キョロキョロとしてエサを見つけるとすぐ突進!!落ち着いて食わえれば良いものを一直線に体当たり、外したらまた同じところにすぐ戻る・・・またエサをチョコチョコって動かすとまた飛びつく・・・こいつは目が悪いのか!?それとも落ち着きがないのか??とにかくすばしっこさは全くない。

ですから釣り人は、いつもエサを誘って動かしているだけではではダメなのです。時々動きを止めること。まずゆっくり仕掛けを下ろしていく、オモリを着底後ゆっくり誘い上げる。横にゆっくり誘って、止めるなど工夫してみて下さい。

それから、このムラソイ釣りで一番難しいのは何かっていうとね、それは磯との戦いなのです。ムラソイは淋しがりやで皆一カ所に肩寄せ合っているの知ってる?知らないよね・・・仲が良いんだか臆病なんだか知らないけどとにかくくっついて固まっている魚なんです。私が飼っていた水槽でもそう、大洗の水族館でもそう、また私の友人のスキューバダイバーも「あのドンコめは固まってるんだねえ、それで近寄っても逃げないんだよ、あいつら頭悪いよね・・・」って言ってました。

ここまで読んで下さってありがとう。なあんだ、そんなことか!と思ったでしょう。そう、全く難しいことはないんですよ。難しく言っているのは雑誌のAPCだけ(笑)。じゃあ、ムラソイってつまんないの? →ジャーン、これは違うのよ!!

船長から言わせれば、こんな面白い釣りはないと思うよ。何せオモリは軽く、ロッドは短く、仕掛けは簡単。水深は3メートルから10メートル程度で海底が見えるときもあるよね。そしてこのムラゾイは単純極まりなくガンガーンと満身の力を込めて引きまくる。はっきりいってこんな釣りものめったにない。根掛かりを恐れてはこの釣りは出来ないけれど、この根で釣りを覚えればどんな根でも、どんな魚をやっても怖くないよ。いわば海釣り磯釣りの基本ともいえるでしょう。

船長おススメの仕掛けは、テンビン(小)に30〜40cmの一本釣りか25号くらいのブラクリがいい。ただこの仕掛けだとアイナメやカサゴは釣れるけど上にいるクロメバル等が数つれないので、外道もたくさん欲しいって方はその上に1本か2本胴突きにすれば良いのではないでしょうか。「イヤ、俺は孤高にムラソイ一本で勝負!」という方はテンビン仕掛けで挑戦して欲しいですね。ただしいつも頭に入れておくのは、厳しい磯との闘いだってこと。テンビン仕掛けはオモリより下に釣があるのでより根掛かりしやすく、タナ取りも難しくなりますが効果はあります。なおオモリは赤い方が良いですね。


《ムラソイは高級魚!?》

高級魚って何だろう。浜値が高い魚?それとも美味しい魚??
ムラソイははっきり言って浜の市場では安い魚なのです。三流品扱いですね。マゾイは高いがムラソイは安い(これは流通の問題もありますしね)。エエッ!?と思った方も多いでしょう。食味はというと、育ちが遅いぶん味がしっかり・・・というか固い。活が良いから固いのではなく、もともとがキンニクマンなのです。食味に関してはこれは個人の感覚、好みですからうまい、まずいというのは言えませんが、船長の一番のオススメは豆腐とネギとの鍋です。「夏に鍋ってどうよ・・・!?」と思うかもしれませんね。でも夏暑いからといって冷たいものばかり食べるのは体に良くない。長生きしたけりゃ夏の鍋です(笑)!あと吸い物も美味しいですよ。まずはムラソイのうろこ等をよく取り、熱湯にくぐらせてください。そしてすぐに水洗いし、それから煮立った湯のなかに入れ何度もアクをすくいます。これに薄く醤油、日本酒少量、親指の先くらいの砂糖(かくし味として)と生姜少々を加えて味をととのえます。これは絶品ですよ。是非試してみてください。


《最後に》

ムラソイは昔と比べて本当に数が少なくなりました。昔は浜では磯ドンコとかガラッポ、ガランコなどと呼ばれていました。大漁丸での記録は、約15年程前ですが一人で100尾以上釣れました。その方「なんだこのつまんねえ魚、誰でも釣れちまうじゃん」と言って全部放流し、その後2度と来てはくれませんでした。今じゃ考えられませんよね。。。とにかく昔は釣れました。今じゃ特に良い人で20尾くらい釣れれば記録的釣果となるわけです。。。

ムラソイって名前はね、私が名付けたんですよ。日立ではまだどこも釣船やってないころ、大先輩の勝二丸さんに「オイ、大漁丸、おめえ上の学校出てンだからこのドンコめ、何とか良い名前付けろよ、それでないとあのドンコと間違えられっちまってお客さんにアピールできないぞ」と言われ、東京水産大学やら水族館やらとほうぼう駆け回ってオオゴンゾイなど数種類を総じてムラソイと呼んで勝二さんと流行させたのです。それがいつしか広まりテレビにも出るようになり、雑誌等でも日立のムラソイとしてメジャー級の高級魚ということになったわけです。

近年日立では放流するようにもなったのですが、20cm程度になるまでに7〜8年程かかると言われる魚ですので、まあ大事に釣って欲しいものです。そしてこのムラソイと長くつきあっていくためにはどうしたら良いものか各々知恵を出し合っていきたいものです。ムラソイも石油と同じ、限りある資源の一つであることを忘れないで楽しんで頂きたいです。

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