ヒグマと老漁師
2020年04月21日
たまにはテレビもやるもんだ。
知床の鮭漁師の話だが、そばまでヒグマが来るんだよねえ・・食いもんの鮭を取りにね。
それも何頭もね・・獰猛なヒグマだよ・・そこは、最果ての番屋ルシャ。
それを、漁師の親方の大瀬初三郎さんが・・「こらっ!・・あっち行け!」っと怒鳴るとヒグマが逃げてゆくんだよ。
おじいちゃんゴメンナサイって感じで渋々去ってゆくわけね・・こりゃ凄いよ。
熊には、可愛そうだと思っても絶対に餌は与えないんだそうです。
85歳の漁師の親方だが、肝が座っているよ・・でも、優しい人なんだよね。
浜に打ち上げられたシャチをヒグマに与えるんだよ・・川を登って来た鮭はヒグマに与えるんだよ。
これ迄一度もヒグマによる事故は無かったんだってね。
すごい人がいるもんだよ・・そこには、地の果てに生きる者の誇りが溢れていた。
そこへ、ユネスコの奴らがやって来て、橋を取り壊せとか色々言ってきたのだ。
全く余計な事をする奴らである。
親父は、寂しそうな顔をしていたが、やがてゆっくりと漁場に来る熊の親子に目をやった。
